投稿

2016の投稿を表示しています

2016まとめ

イメージ
今年も、暮れようとしています。 ライブ納めを終え、さて今年はどんな一年だったかと振り返ってみる。 やはり子育ての影響もあり、県外には一度しか出なかったし、ライブ自体は非常に少なかった。 でも、ひとつひとつの演奏や企画が、思い出深い一年であった。 前半は、ダンスワークショップ、市民文化会館のダンス公演など、ダンス関係の演奏が多かった。 1月に和歌山県の小学校で、アオキ裕キさんのダンスワークショップのお手伝いをして以来、今年は県外には行かなかった。 珍しい年である。 一番大きな出来事だったのは、やはりアルバム「空の灯」が完成・発売できたこと。レコ初の演奏会をLIVEHOUSE UHUでさせてもらえたことである。 自分にとっては、このような大所帯をまとめることや、ライブの進行を今までとガラッと変えてみたことも冒険だった。 これは、反省点も多かったが、来年以降は更に発展させたい。 写真がないが、自分の実家「正晨寺」で、コンサートを行えたことも嬉しい出来事だった。 浜松のジャズシンガー・鈴木麻美さんとのデュオで、自分の演奏が一段階ステップアップできた気がする。 密かに楽しかった三池平古墳まつり。 豪雨のため古墳上では開催できなかったが、しみじみと楽しんだ。 ライバル「NolenNiu-de-Ossi」とのライブを、ただのツアーミュージシャン企画から、もう一歩向上させたくて、「おとぎ話の二夜」というイベント名を立ち上げた。 自分の音楽が一体どんな物語を経て成り立っているのか、それを聴いた人は、またそれぞれが持っている物語と重ね合わせて、どんなことを感じるのだろうと思いを巡らせた。 日本画家・森谷明子さんの作品「国誉めの歌」の数篇の詩に歌を付けた。自分以外の人の言葉に歌を付けるというのは、予想以上の面白い作品を生むことがある。 この企画でも、これからも歌っていきたい素敵な歌が誕生した。 ソロでは、ガットギター一本だったが、「ナッシュビルチューニング」が気に入って、最近のライブではギターを2本使っている。 きらきらと高音の出るチューニングと自分の声や演奏がよくマッチす

初あそVIVA!劇場

イメージ
今年最後のライブは、実は初めて伺う場所。 大道芸人あまるさんの「あそVIVA!劇場」でした。 今年いっぱいを振り返りながら気持ちよく演奏させて頂きました。 ありがとうございました。 写真の小劇場の客席裏手には、小さなおでんバーがあって、数人分しか席がないにもかかわらず、明らかに人数オーバーなお客さんたちが、ぎゅうぎゅうと仲良く椅子を並べて語り合っているのであった。 その雰囲気が、稀に見るあたたかさというか、ああ、これはもうあまるさんの人柄そのものだなー、というお店なのである。 しかも、おでんがとても美味しい。 もちろん普段は劇場なので、演劇や大道芸の公演がある。そちらもいつか覗いてみたいな。 バーのみの営業は第2、4水曜19:00~23:00のみ。 ぜひ一度、飲みに行ってみてはいかがでしょう! 今、静岡の七間町周辺は劇場・ライブハウス・カフェなどが集まって密かな盛り上がりを見せている。 演劇や大道芸、現代アート、音楽などのパフォーマンスを中心とした、面白いまちづくりが進んでいくだろうと思う。 僕も来年以降、今まで以上に関わっていくことになるだろう。 そんな新しい年への楽しみを感じた、今年最後の演奏でありました。

サーカス物語

イメージ
先日、久しぶりに演劇を観た。 ミヒャエル・エンデ「サーカス物語」である。 あまり素晴らしかったので、ここしばらく余韻に浸っている。 解散の危機にゆれるサーカス団に、巨大化学工場から“おいしい”話がもちかけられた。ただし、一座から少女エリを追い出すという条件付き…。現実を受け入れるか、大切なものを守るためにたたかうか――悩むピエロのジョジョや団員たち。けれど何も知らないエリはいつものようにお話をせがむ。ジョジョが語りはじめた恋と冒険の物語にはエリや団員たちも姿をかえて登場し、いつしか空想は現実を変える力を持ちはじめる。 登場人物のサーカス団員たちは、まさしく現代の僕たち音楽家や芸術家だと思った。 合理主義や、大企業や権力の二面性や、はたまた輪廻転生や、ヒューマニズムや、いろいろな伏線が張り巡らされていて、感動的ながらもよくよく読んでみないと、理解するのは難しいかもしれない、というそんな作品である。 でも、理屈では伝わらない何かが大事なのは、いちばん自分たちがよくわかっていること。 しみじみと涙がでるシーン。 音楽と言葉。 やさしさ。 それで十分なのだと思う。

2つのホームコンサート

イメージ
この土日の2つのミニライブはとても印象的だった。 一つは、ある友人がヘルパーに入っているお宅でのミニコンサート。 車椅子生活で闘病中の奥様と、ご主人のために、友人が時々企画しているということ。 ご家族はあたたかく迎えてくださり、僕は心穏やかに演奏することができた。 自分も日中は福祉の仕事に携わっていることもあり、新たにその仕事と音楽をつなぐ道筋が見えたような気がしたライブであった。 もう一つは、ピアニストのまゆちゃんが自宅で開いている教室のファミリーコンサート。 僕と、和楽器の原口朋丈氏の2人で、特別ゲストとしてお呼ばれした。 近所の子どもたちや、お父さんお母さんが集まって、みんなで歌ったり、ピアノや歌を発表したりする、ほのぼのとしたいい会だった。 ちょこんと座って、一生懸命、篠笛とギターの音に興味を持って聴いてくれる子どもたちは、とてもかわいかった。 最近、「随分、独りよがりな演奏をしているね。君は何のためにその技術を得たわけ?」と心の中の誰かによく言われるのだ。 福祉や、子どもたちのために、なんていうことは自分の技術を省みるだにおこがましいが、下手は下手なりに、役に立つ道がきっとあるんだろうと思う。 ひとつひとつの演奏で、何を伝えたいのか、ちゃんと考えないとね。

クリスマスソング

妻と子へのクリスマスプレゼントに、クリスマスソングの曲集のCDを買った。 アイリッシュハープで演奏されている曲集だ。 街中で流れている安っぽいアレンジのはあまり好きになれないが、よく聴くとクリスマスソングってみんないい曲なんだ。 長いこと歌い継がれている曲ほど、ちゃんと丁寧に編曲・演奏されたものを聴きたいと思うのである。

三大要素

音楽で、リズム・メロディ・ハーモニーのうちどれが一番大事ですか?と聞かれた場合。 うーむ、と考え込んでしまう。 みんな大事だからね。 しかし音楽の成り立ちからいえば、リズム→メロディ→ハーモニーの順で進んでいかねばならないはずである。 ピラミッドの一番下がリズムで、その上にメロディ、さらにてっぺんにハーモニーか、または円の中心にリズム、外側にメロディ、最後の円がハーモニーというようなイメージだ。 あ、後の例えのほうが平和だな。 ところが、学校教育では記憶にある限り、メロディ→ハーモニーの順に教わり、リズムに関しては特にあまり触れない。 せいぜい合奏のとき、先生の手拍子に合わせろと注意されるぐらいである。 メトロノームのように正確なだけではダメで、仲間とコミュニケーションしながら走ったりモタったり、微妙に揺らいで、いい間を作ったりする。 一人で演奏をするときは、自分の内面や微妙な聴き手の雰囲気とコミュニケーションしていく。 そのリズムなしには、メロディ・ハーモニーは存在しない。 先の円のイメージで言えば外側のハリボテだけ。存在しているように見えるだけ、になってしまう。 そんな音楽のいかに多いことか!! と憤慨する前に、自分が練習しなさい。 …はい。 ハーモニーも似たようなもので、周波数的に完璧に合っているだけでは、むしろ何だかかえって外れて聴こえるときがあるから、音楽とは不思議なものだ。 そもそも、三大要素って誰が言ったの? 「歌詞」は入らないのか。

絵のない絵本

この頃、アンデルセン「絵のない絵本」を読んでいる。 屋根裏部屋で暮らす貧しい画家のもとに、毎晩「月」がやってきて小さな物語をしてくれる、という素敵なお話しだ。 時に楽しげな、時に儚げな異国の物語である。 体力と時間がないからかもしれないが、短編が好きだ。 そして特に起承転結のない、ただの情景で十分である。 空の灯音楽隊のライブでは、小さな物語の朗読をMCの代わりにして演奏をした。 こんな風な情景とともに音楽を奏でてみたいな。 ところで「月」というのが本当に本当の月なのか…、それとも何かの人物の比喩なのか…、というのが気になるところだが、深読みしすぎるのは、私生活でも僕の悪い癖だと思う今日この頃であった。

もめんが好き

遠くの山の色は何とも形容しがたい。 青でもなく、緑でもなく、濃いような薄いような色である。 白桃色の空と、そんな強くて仄かな富士の山肌と、冠雪と、刷毛で曳いたような雲が美しい夕方だった。 最近、ふと「湯豆腐」などが食べたくなる。 しみじみしたいと思う。

やあたの家音楽会

イメージ
リメックスという工務店さんのモデルハウス「やあたの家」にて和楽器奏者・原口朋丈氏と演奏をいたしました。 ~小さく建てて、広々暮らす~というコンセプト通り、非常に居心地良く、清々しい雰囲気のお宅である。(僕もこんな家に住みたいと思う。) 入れ替え、一部二部制で約30名ずつ、計60名以上のお客様にご来場頂きました。 多分、坪数的にはそんなに広いわけではないと思うのだが、リビングに結構ゆったり30名座れるんだな。間取りの妙。すごい! 来てくれたお客様、リメックスのスタッフの皆さん、ありがとうございました。 僕達の演奏は、童謡唱歌や古い洋楽にオリジナルを織り交ぜた内容だったが、原口氏とのアンサンブルをまた一歩深められたという感じがした。 ホームコンサート、という響きはなんとなく高級で贅沢な印象があったが、いやいや、コンサートの可能性を再発見させて頂いた今日の演奏でありました。 思う所あり、髪をバサリと切りました。 写真ではちょっと、どちらが僕でどちらが原口くんだか…。 今日お客さん3~4人に「ひょっとしてご兄弟ですか?」と聞かれた。 前から2人でライブをやると必ず誰かに言われるのだが。 うーむ、そんなに似てる?

おとぎ話の二夜

イメージ
2日間、なんだか夢のような時間だった。 NolenNiu-de-Ossiとのライブ「おとぎ話の二夜」に来てくださった皆様。 ありがとうございました。 記事を書くのに大分時間がたってしまって恐縮ですが。 歌にはひとつひとつ物語があって、それは必ずしも歌詞の字面だけの短い話ではなく、そこから想像できる世界には奥行きがある。 詞には歌われない景色や出来事も存在するし、詞には登場しない人々や動植物も、一つの歌の中にたくさん住んでいる。 ちょっと言い方は難しくなったが、「おとぎ話」という今回のタイトルについてそんなことを考えていた。 僕の作曲した歌と、デ・オッシの作曲した歌とは、違う歌だけれども、その両方を行き来する生き物のような登場人物(?)がいたり、ひとつの土地を共有していたりするはずである。 聴いてくれるお客さんには、歌という窓口からその世界に入り込んで、遊んだり、働いたり、冒険したり、時には迷い込んだりして、また違う歌に出口を見つけて戻ってきたりしてもらいたいのだ。 これもぜひ続編を行いたいと思う。 ただ、おんなじ形でおんなじようにやるのではなく、音楽の内容も、雰囲気も発展させて。 2日目のUHUは僕は、空の灯音楽隊の仲間である、てづかあいさんと、ノーザンスターことあゆみちゃんと3人で演奏をした。 だんだんとアンサンブルが深まっているように思いうれしかった。 そして、つくづくノレンニゥー・デ・オッシの音楽は稀有な存在だ。 以前のような、「神社」とか「狐」とかのイメージ…、いわゆる日本の裏側のような雰囲気(この説明でわかります?)は少し影を潜めたが、代わりにフラメンコや、ジャズ、ラテンなどの要素が強くなって、さらに曲の世界は複雑になっていた。 複雑といっても難解なのではなく、遥かにイメージをくすぐるような、それこそ「おとぎ話」のような楽曲たち。 僕にはとても及びもつかないような素晴らしいアレンジだと思うのだ。 最後は5人で、僕の曲「春」とミルトン・ナシメントの「Ponta de Areia(ポンタ・ジ・アレイア)」を演奏した。 春は、これはこれでまた録音したい、と思うような、ちょっとラテンの香りのするアレンジになった。 Ponta de A

小さな別れ

パソコンが突如壊れ、最近買い換えました。 前のものはハードディスクが完全に破損してしまい、バックアップをしていなかったデータは、結局遠い闇の中へ。 重大な損失ではなかったけど、これからは、こまめなバックアップを心掛けたいと思う。 僕は、どうも気が優しい…、と自分で言うのもなんだが、物にも簡単に情が移ってしまい、道端のものにすら、立ち去りがたく思うこともしょっちゅうなので、6年も付き合ったPCが壊れたというのは、非常にさみしい。 ああ、あの時イライラして乱暴に使っちゃったっけね、と思い出し後悔したりしている。 とはいえ、サクサク動き気持ちのいい新しいPCでブログを更新するものである。 11月には楽しみにしていたNolenNiu-de-Ossi(ノレンニゥー・デ・オッシ)との2マンライブがある。 そのご予約表も失われたデータに含まれていたので、記憶を呼び起こし、各方面に連絡しなおし作り直している最中である。 ぜひ、遊びに来てください。 そのほかにも11月は素敵なライブが目白押しです。 丸山研二郎&NolenNiu-de-Ossi「おとぎ話の二夜」 第一夜 ■11月7日(月) クレイファクトリー (CLAY FACTRY) 出演--- NolenNiu-de-Ossi(ノレンニゥー・デ・オッシ) 丸山研二郎 19:00 open 20:00 start 入場料 お食事+1ドリンク付 ¥3000(ソフトドリンクの方 ¥2700) 完全予約制 20名限定 お食事…ワンプレートディッシュ スペイン風オムレツ・テリーヌ・ペンネのアラビアータ・チキンスペアリブ・サラダ等 (内容は変更の可能性あり) ご予約・お問い合わせ 丸山研二郎まで cafe&art クレイファクトリー 静岡県静岡市清水区島崎町6-49 TEL 054-351-0161 http://clayfactry.eshizuoka.jp/ 第二夜 ■11月8日(火) LIVEHOUSE UHU 出演--- NolenNiu-de-Ossi(ノレンニゥー・デ・オッシ) 丸山研二郎

三池平古墳まつり

イメージ
三池平古墳まつりは、豪雨のため生涯学習交流館にて行われました。 もちろん個人的には古墳の上での演奏というのを体験したかったけど、交流館もあたたかい雰囲気で、地元の人が手づくりで運営している感じがとても居心地の良いお祭りでありました。 全体のテーマは、墓前祭によって、古代いほはらの国と現代をつなぎ、古代からやってきた使者を現代の音楽や芸能でおもてなしするというもの。 最後に歓送祭が行われ、神主さんが粛々と祝詞を上げると、古代からの使者はいほはらの国に帰ってゆく。 地元の方が使者に扮するのであるが、この寸劇がなんとも心温まるものであった。 オカリナの長谷川さん、ノーザンスターと僕のステージは、自分で言うのもなんだが、ちょっとよかった。 墓前祭なので、何か長い時間の流れを感じられるような内容にしたいと思い、曲目を春夏秋冬に並べて、最後にまた春が戻ってくるという演出をした。 今日は、自分の演奏が自分にもやすらぎをくれるようなそんな瞬間があった。 ほんとうに古代からの使者が聴いてくれていたのかも知れないな…、というのは都合のいい僕のイメージであります。 来年は古墳上で、皆さんが素敵な時間を過ごせますように。 静岡のちょっとディープな行事として、ぜひ遊びに行ってみてはいかがでしょう?

空の灯音楽隊LIVE Vol.1

イメージ
ライブに限らず、入念に計画をして作り上げていった予定ほど、す~っと水のように通り過ぎて、あっという間に終わってしまうものだ。 演奏中、妙な力が入っていたのか、若干の背中の痛みを残して…。 まだまだ無駄な力が抜けないと反省です。 和やかに話しているように見えたかもしれないが、何を隠そう、はじまる直前はがっちんがっちんに緊張していたのだ。 空の灯音楽隊のLIVE Vol.1、盛況のうちに終了いたしました。 来て下さった皆様、ありがとうございました。 当日、お客様の数は予想を若干超え60名に。 予定があって行けなかったという連絡も何件もいただき、たくさんの方がこれほど興味を持って下さっていると思うと、ふつふつと感謝の念が湧いてきます。 今回の出演者は僕も入れて9名。 加瀬澤彩友美(ノーザンスター) Vo. 黒川浩和 Cho. しほみ(凪) Cho. てづかあい Vo. misato(ミサト&シン) Cho. 中司和芳 Ba. 原口朋丈(僖響) 和太鼓 Per. 渡辺真由子 Key. すばらしい仲間たちである。 お客さんもつれて、みんなで想像の中を旅するような演奏会にしたくて、今回はライブの進行を、最初の挨拶以外のトークを排除して、すべて、その曲にまつわる物語や、動機のようなものを詩にして、それを出演者が読みながら進めていくような形にした。 コーラスも、レコーディングの時よりもさらに気持ちが合って、深みが出たと思う。 初めての試みで、かなり荒削りな部分も多かったが、第1回としては、まずまず上手くいったのではないかな、と自分を相当に甘やかしている。 まだまだ練習して精度を上げねば。 そして、「もちろんVol.2があるんだよね。」という内外からの声である。 あります。 皆さんどうかよろしくお願いします。 これからも空の灯音楽隊に乞うご期待! 僕の義理の姉とその旦那さんはパティシエで、彼らが今回のライブのために、「空の灯」のイメージでお菓子を作ってくれた。 来てくれたお客様にひとつづつ配らせてもらいましたが、いかがでしたでしょうか? アーモンドとローズマリーのチュイル(ごめん、チュイルという言葉初めて聞きました)である。 ローズマリーは僕の実家に自生しているものを

国褒めの歌

イメージ
日本画家「森谷明子」さんが、「国褒めの歌」という詩画集を発刊される。 その原画展で、国褒めの歌の朗読にあてる音楽を作らせていただくことになった。 まず、月から地球を眺めるところからはじまり、手のひらの上にやってきた地球が回転する。日本から朝日の登る順に、世界のすべての国を、詩と絵によって賛美していこうという詩画集である。 何十ヶ国もの大使館から送られてきた、膨大な資料をもとに一国一枚の絵と詩を制作する。 25年間もあたためて来たというアイデアだそうで、実務的にも想像するだに大変そうだ。 それだけに、すばらしい作品です。 僕が説明するよりご本人の文章がネットにあるので、以下に。 原画展は…、 2016年10月1日(土)より1カ月間 静岡市駿河区小鹿 ギャラリー「sensenchi」 「国褒めの歌」原画展 ※土曜日、日曜日のみ開廊 朗読会は、10月23日(日)詳細はまだ未定です。 決まり次第、告知いたします。 世界各国を賛美し平和を求める詩画集 「国褒めの歌」を出版したい https://readyfor.jp/projects/8220 森谷明子HP http://akikomoriya.jimdo.com/

静岡県郷土唱歌

イメージ
空の灯の録音でお世話になったスタジオ「T2オーディオ」から、とても興味深い、新しいお仕事をいただく。 「静岡縣郷土唱歌(上巻・下巻)」という本があって、文字どおり静岡県の名所や同郷の偉人たちのことを歌った曲が、上下合わせて28曲載っている。 昭和11年発行という代物だが、誰も知らない曲ばかりで、ネットなどでも録音どころか歌詞すら発見できない。 当時、少年少女だった方々には、歌った記憶がひょっとしたらあるかもしれないのだが…。 戦中、戦後を乗り越えずに埋もれてしまったのかもしれない。 世の中にはそんな曲が沢山あるだろうと思う。 タイトルは、 富士登山 蜜柑採 八丁池 天城山 石廊崎 山田長政 等々 本格的に静岡県である。 これを、1曲ずつコードをおこして、アンサンブルにして録音しよう、というお仕事だ。 主旋律の譜面と、歌詞だけしか書いていないので、どんな和音になるか、ちょっとずつ解析している。 まるっきりふつうに弾くと、ザ・童謡という感じになる。 ほぼ3コードである。 それもいいが、ちょっとだけコードを崩してみると、何とも情緒ある楽曲に変身する瞬間がある。 これが、とても面白い作業だ。 でも、う~む、28曲かあ…。 先は長いぞ~。 富士登山 さ霧うすれて 朝風涼し 麻の草鞋に 露ふみしめて さあさ、登らう 我等が富士へ 富士は薔薇色 茜色

餅は負わざれど

イメージ
おかげさまで、我が子も1歳を迎えました。 身近にいて、また遠くから心配して下さった方々に改めて感謝したいと思います。 長いようで、短い、辛いようで、楽しい、充実したようで、しかしもっと頑張ればもっと得られるものがあったのでは、と自問自答する、不思議な1年であった。 妻とも、時々に大きくぶつかり、その度に信頼が深まったと、これも自分に言い聞かせつつ、歩んできた。 お互いそんな気持ちでしょうけどね。 親歴何十年の先輩方には、「大変なのはこれからよ。」とさらりと言われてしまうのでした。 今日は、台風一過。 空が洗われて、とてもさわやかな夕暮れであった。 演奏面では、今、何が大切であるか、フォーカスの定まった演奏がちょっとできるようになった、と自分で勝手に思っている今日この頃である。 私生活にて、乗り越えたものが、ほんの少しあったのだろう。

LIVE Vol.1

イメージ
アルバム「空の灯」のコマーシャル画像を作りました。 短いですが、何となく内容のイメージがわかるでしょうか? ぜひご覧ください! そして、9月19日、CD発売記念ライブの詳細が決まりました。 アルバムの内容を中心に、さらにライブでしか聴けないアレンジや、新しい要素を加えていこうと、ただいま構築中。 9月、会場にてお待ちしています。 ■9月19日(月・祝) LIVEHOUSE UHU 丸山研二郎+空の灯音楽隊 Live Vol.1 出演--- 丸山研二郎 加瀬澤彩友美 原口朋丈 中司和芳 しほみ 渡辺真由子 てづかあい misato 黒川浩和 開場 18:00 開演 19:00 入場料 ご予約¥2500 当日¥2800 ご予約・お問い合わせ LIVEHOUSE UHU ☎ 054-253-1418 email info@livehouse-uhu.com または 丸山工房 ☎ 090-2687-0825(丸山) メールフォームへ→ qlick 会場 LIVEHOUSE UHU 静岡市葵区七間町9-10 ワイシーシー第ニビル 地下1F http://livehouse-uhu.com/ 色鮮やかな景色を言葉とサウンドに織り込みながら、多方面で演奏をするギタリスト・丸山研二郎が、シンガーソングライター・ジャズ・クラシック・邦楽など多様なジャンルの音楽家による「空の灯音楽隊」を編成。 満を持して発売した6thアルバム、「空の灯」完成記念演奏会です。アルバム収録の楽曲を中心に、心の奥底から、いつか見た思い出の中の星々や、これから出会うであろう知らない街の景色へと、ふわりと浮かびながら旅する音楽をお届けします。

梅雨明け

このところ涼しい。 今日は少しまた暑くなった。 すれ違った子どもが、捕まえたセミを虫かごにたくさん入れていた。 1人の子が「逃がす?」と聞くと、もう1人の子が「逃がさない!」と言った。 どうするつもりなのだろう。 僕たちは子どもの頃どうしていたっけ。 僕は最近小さな生き物がかわいくて仕方ないので、何となくかわいそうである。 人間は、子どもの頃に残酷なことをしておいた方が、大人になってからまともになるらしい。 小学校のころ、友達の家に遊びに行くと、その友達が、近所の野原でバッタを大量に捕まえて、一匹一匹脚をむしっては、水の中に入れて「バッタ佃煮を作る」と言っていた。 僕は、そんなかわいそうなことをする奴は友達じゃない!と言って怒ったのを覚えている。 友達と駄菓子屋に入った時、「かっぱらい」やろうぜ、と言って、何人かの友達がガムや飴をおばちゃんにばれないようにくすねていた。 食べる?と勧められたが、僕は食べなかった。 今、その子たちとはもう付き合いがないので、一体どんな風な大人になっているかは分からずじまいである。 自分は、まともな大人になったか、と問われると、さあどうでしょう?としか言えないのであった。

空の灯フライヤー

イメージ
アルバム「空の灯」のフライヤーが出来ました。 何か映画のチラシみたいだね。 ギターの練習も好きだが、何故かこういう物の制作に不思議と熱中してしまう。 何よりもまず、これをあっという間に配りきってしまわなくては…。 ライブ会場にも足を運んでくださいね。 ■8月20日(土) 菜園ダイニング Clover Cafe 出演--- 丸山研二郎(ソロ) オープン 17:30 ライブ 21:00~ 休憩あり・2ステージ ミュージックチャージ ¥500(1ステージ) クローバーカフェ 静岡市清水区江尻町2-13 天定ビル2F TEL 054-364-3798 http://chez-shiba.jp/index.html 自家製のオーガニック野菜を中心としたお食事と、古き良きバースタイルを併せ持つノスタルジックなお店。 ライブの開始時間は遅いですが、ゆっくりと清水銀座商店街の夜の雰囲気に浸ってみては?

隣人

イメージ
うちの向かいには、おじさんが住んでいる。 これが恐ろしいほどに几帳面なおじさんである。 こんなに几帳面な人を、僕は今までの人生で見たことがない。 庭の草は蟻一匹隠れられないほどに丁寧に取り、砂利は今に枯山水のように筋目でも入れようかというほどに真っ平らである。 洗濯物のTシャツは、全くしわが出来ないように四方からひもを付けた洗濯バサミでつまんで、固定してある。 何と言う丁寧、何と言う几帳面。潔癖、綿密、精緻。 あまりに几帳面なので、冷徹かと思いきや、とてもいい人で、僕の妻や子供にもやさしい声をかけてくれる。 今日、ゴミ捨て場に出してあった新聞の束を見て僕はぶっ飛んだ。 まさに芸術である。 数分後には、トラックに放り込まれてしまうというのに。 このようにしてもらって新聞紙も喜んでいるだろう。 僕は反省するのである。 今まで、今日はフリーライブだから、お客さんが少ないからといっていい加減なフレーズを投げつけたり、練習不足のまま、構成や内容をその場任せにしたりしていなかっただろうか。 していないつもりだが、無意識にはきっとそうなっていたに違いない。 おじさんの生活は、いろいろと考えさせてくれるのであった。

空の灯レコ発

丸山研二郎 + 空の灯音楽隊レコ発ライブが決まりました! やはり第一弾は日ごろお世話になっているLIVEHOUSE UHUにて。 9月19日(月・祝)の夜です。 詳細は決定次第お知らせします。 レコ発は9人編成(予定)でお届けします。レコーディングでは全部で15人の参加でしたが、ステージの広さに限りがあることなどの理由で、今回は小編成になります。 第一弾と書いたのは、レコ発を何回もやるという意味ではなく、これを段々と発展させて、総合的な舞台公演へと進化させていきたい、ということ。 乞うご期待。 とりあえず、ご報告まで。

無価値評論

参院選が終わって、TVや新聞などで周知のとおりの結果になった。 自分の周りには圧倒的に、改憲は反対、原発はなるべくなら無くしたい、経済に関しても今後どうあるべきかもう一度考え直そう、という意見の人が多い。 ところがふたを開けてみるとこのようになるので、選挙だけで言えば、やはり自分の持っている人間関係が良くも悪くも少数派なのかなあと考えてしまう。 僕は、ネットやSNSの記事を読んだり、地元の候補者や各党の公約に一通り目を通し、例えば改憲の話題に関しては、現行の日本国憲法と自民党の改憲草案とそのQ&Aを何度か読んで、自分の希望も乗せて一票を投じたつもりだ。 ざっくばらんに言えば、自分がその考え方を好きだと思う人・党に投票するしかないのだ。 しかし、友人などと話していると、選挙関連の記事、公約などな~んにも読んでいない人が意外と多いことに気がつく。 では何を基準に決めているの?というと、何となくのイメージ、家族や親しい人の意見、昔からの習慣、何にもわからないからとりあえず与党、などなどという。 何だと!?と言いたくもなるが、「勉強をしない」、ということも個人の自由である。 つくづく難しいものだ。 ネット上の不毛な誹謗中傷にはうんざりするが、不勉強な自分は、なるべく幅広い知識を持ちたい。 どんな意見でも、筋の通ったものは納得できるし、だれも将来に及んで正しい選択などあらかじめ知っていようはずはないので、立場の違いによって考えが別れることは自然だ。 そんな中で最近特に思っているが、僕は極論が嫌いである。 例えば原発の賛否が起こった時に、 A「原発がなくなったら、昔の生活にもどってもいいの?」 B「じゃあ、事故が起こった時にあなたの家族が被爆して病気になってもいいのか?」 というぶつかり合いが身近でもあった。 初めから議論になっていないのだ。 Aの問いにはエネルギー問題や経済等の話題で答えなければならないし、Bの問いには安全対策や人権、環境等に関する話題で答えなければならない。 本当に知識を持った人はそれをやっている。 僕たちも、キチンとした議論ができるようにちょっとだけでも勉強して、だれも誹謗中傷におびえずに意見が言えるような場所と雰囲気を作っていかなきゃと思う。 げげ、何にも知ら

雨やどりコンサート

イメージ
兄が、先日演奏をさせていただいた浜松正晨寺「雨やどりコンサート」の模様を、YOUTUBEにアップしてくれた。 急きょ、音響を買って出て下さったPA柳沢さんの腕も加味して、とてもいい感じになっているので、ぜひ聴いて下さい。 鈴木麻美 「雨降り」 丸山研二郎 「春」 最近、「ゾーン」という言葉が、特にスポーツ界の話題として取り沙汰されている。 試合中などに、極度の集中状態に入って、緊張がなくリラックスしている時と同じか、またはそれ以上の実力が出せることを言うのだ。 流行り言葉みたいになってしまうと、せっかくの神秘的な世界も興醒めなのだが、もちろん音楽の世界でもそれは大いにある(天才ピアニスト、キース・ジャレットもインタビューの中でゾーンについて話していた)。 この日のライブでは、いいゾーンに自分は入っていたと思う。 まあ、もともと持っている実力が大したことはないので、映像を観ていただいても、いつもこんな感じじゃないの?と思われるかも知れないが、とにかく、そうだったのだ。 アドリブでは今まで弾かなかったフレーズが沢山湧いてきたし、まず自分の演奏を愉しむことが出来た。 スポーツでは勝ち負けが歴然とあるので、どうだ見たことか!と言えるのだが、音楽ではそれがない…。 所詮好みの問題になってしまうところが何とも歯がゆい。 なんてね。 他にも4曲上がっています。 自己満足の類だと思って、ご笑覧下さい。

空の灯発売

新しいアルバム「空の灯」、6月5日に発売しました! パチパチ! というのは、以前にも書いたように、今回の作品はひょんなご縁から「オフィス・サンビーニャ」というレコード会社からリリースしていただけることになったのだ。 いわゆるワールドミュージック専門のレーベルである。 世界中の音楽の輸入販売の他に、録音や作品プロデュースも手掛けているということだ。 実は、僕は何年か前に、この会社の独自レーベルである、「ライス・レコード」のサンプル版を貰っていた。強烈にマニアックな、民族音楽の宝庫だった。 これは東京に住んでいる僕の高校時代の友人がくれたのだ。 彼は、学芸員の仕事をしていて、音楽評論家の故・中村とうよう氏の所蔵展(だったかな?)を企画した際に、とうよう氏を通じて、このレーベルの人たちと知り合いになり、今でも親しくしているそうだ。 で、現在、静岡で今回のアルバムの録音をした際、そのスタジオのエンジニア・Tぼいさんが、偶然にもサンビーニャとつながりがあり、紹介してくださったので、このような運びになったわけである。 まったく関係のないところから、2つのご縁を持ったのであった。 東京の方でも、「今回、静岡のこういう人のCDを扱うんだけど…」「え?その人よく知ってます(笑)」という会話があったらしい。 ありがたい話である。 僕が、ついこの間まで至極ハマっていたサハラのバンド「ティナリウェン」も、よくよく見ると、サンビーニャが日本に紹介したのであった。 その他、商品のラインナップを見るだに、足がすくむようである。 同じ、ウェブ上に自分の作品が並んでいる…、というだけでも光栄の至り。 せっかくのご縁を不意にしないよう、がんばっていきます。

センセンチ20周年

市内のギャラリー「sensenci(センセンチ)」が、20周年を迎えた。 静岡大学の美術科出身の人間は、結構いろいろな形でお世話になっている。 僕もそのようなところの出身なのだが、在学中はあまり真面目とは言えなかったので、ご縁が出来たのは、実は卒業してしばらく経ってからであった。 妻も、そこで彫刻の個展を企画したり、今は、家族ぐるみでお付き合いさせていただいている。 そしてオーナーのアキラさんは、なぜか踊っているのだ。 なぜか…、というところがミソなのだが、知っている人にしか面白くないので、詳しい事はここでは省く。とても個性的で面白い方だ。 僕が静岡のコミュニティ・ダンスの活動「ダンス王国」にかかわるようになって、よりお付き合いが深くなった。 今回、20周年記念の「たまご展」という企画の中で、ライブをさせていただいた。 梅雨入り直前の、明るい小雨が降る中、最後にダンスチーム「中庭」という名前で、文字通り中庭で、オーナーのアキラさんと数名による、ダンスパフォーマンスが行われた。 その合わせる曲として、唱歌「椰子の実」を、僕は頼まれて演奏した。 とてもいい曲だ。 (静岡市清水区で12時の合図に街頭スピーカーから流れるやつである。局地的な話でゴメンナサイ。) センセンチから巣立っていった作家たちが、また違う土地に流れ着いて、そこで芽を出している。そんな雰囲気を表現したい、とのことであった。 その実を拾った者は、異国からきたアーティストにある憂いを持って接するわけだが、案外、本人は飄々と流れていたりもするのだ。 僕も頑張っていいミュージシャンになりたいです。 アキラさん、奥さんのケイコさん。いつもありがとう! 「椰子の実」   名も知らぬ 遠き島より 流れ寄る 椰子の実一つ   故郷の岸を 離れて 汝(なれ)はそも 波に幾月 旧(もと)の木は 生いや茂れる 枝はなお 影をやなせる   われもまた 渚を枕 孤身(ひとりみ)の 浮寝の旅ぞ 実をとりて 胸にあつれば 新なり 流離の憂い 海の日の 沈むを見れば 激(たぎ)り落つ 異郷の涙 思いやる 八重の汐々 いずれの日にか 国に帰らん

Stand on Two legs

エディ・ヴェダーが好きだ。 パール・ジャムのボーカルである。 高校の時、何となく買ったCDが「Live on two legs」というライブ盤であった。 なぜかわからないがいつの間にか、心が深く落ち込んだ時、このCDを引っ張り出して聴く癖がついた。 今まで幾度となく、救ってもらってきた一枚である。 じゃあ、いわゆるクランジとかオルタナティブロックなどが好きなの?といわれると、ほとんどそういうことはない(嫌いじゃないけどね)。 その一枚のライブアルバムが妙に好きなのだ。 90年代の少年たちの、誰にも伝えられなかった心の痛みみたいなものは、今思えば自分にもあった。 その音に包まれていると、苦しくも、その裏側に隠れていて、それでもやっていけるような気にさせてくれるのかも知れない。 今?別に落ち込んでいるから書いてるわけじゃないですよ。 そんなことも時々あるという話。

NolenNiu-de-ossi

イメージ
1年ぶりの再会。 去年、妻が妊娠中だったので、日帰りで名古屋に行き、一緒に演奏させてもらって以来。 NolenNiu-de-ossi(ノレンニゥー・デ・オッシ)との2マンライブだった。 音楽の仲間であり、ライバルであり、大切な友人である。 一時期はよく、彼らとともに県外にも演奏に行った。 僕が出られなくなってからも、時々気遣ってメールをくれたり、今回も、僕に子どもが生まれたことを祝福して、ライブで1曲お祝いの演奏をしてくれた。 僕は、泣きそうになった。 しかし、その曲は彼らの発売直前の新しいCDに入る曲で、すーっとさりげなく宣伝のMCに繋がっていったので、これはまた上手いもんだと感心するのだ。 僕は、以前と今と、演奏をするための気持ちが変わっていることを実感した。 守らなければならないものも増えたし、その間のいろいろ大変な心の状態を乗り越えたことで、よりステージでも自分の状態や、お客さんの期待を受け入れられるようになったような気がする。 あくまで気がするだけですよ。 また、これからはステージも忙しくなりそうです。 来て下さるお客様にも、自分を認めてくれる仲間にも感謝しつつ。 少しずつ進んでいきたいと思います。

心が自由になれば

イメージ
仕事中。 「丸山さん、お客さんです。」 というので、ふと見ると、何と富山県から知り合いのKさん夫妻が訪ねて来てくれた。 静岡に住んでいる家族に会いに来た道すがらだという。 僕はそのご夫妻がとても好きで、何年ぶりかの再会は、本当に嬉しかった。 奥さんは、持病をもっていらっしゃったが、最近はだんだんと良くなって、また仕事を始められたという。 その話もとても心が温まった。 そういえばこちらが富山を訪ねた時は、僕と、車いすの友人・元ちゃんと、シンガーソングライター・ZILLの3人という、何とも奇想天外なトリオであった。 介助しながらの、音楽ツアーはそれは大変な面もあったが、楽しい思い出である。 昨日は久しぶりにUHUのステージに立った。 ソロもさせていただいたのだが、ソロは「座った」のである。 他に、急きょ店長のてっちゃんに誘われ、イタリア人のシンガー・EUGのバンドに参加することになった。 EUGは声にループやエフェクトをかけて、パフォーマンスをするスタイルで、そこにドラムのもとおさんと、てっちゃんのサックスが入る、という完全即興バンドである。 僕は久しぶりに、エレキギターをバリバリ弾いた。 心地のいいジャムだった。 音楽はもちろんいいのであるが、言葉の壁があっても、EUGが妙に気持ちのいいおじさんに思えたし、バンドのみんなが懐深く受け入れてくれているような、そんな気持ちになった。 久しぶりに自由に弾けた。 ありがとうー、UHU。

絵描き

イメージ
うちの駐車場のコンクリートが張り替って、雨が降ると、鏡のようになる。 雨の日は、空に落ちてしまいそうな気がするのだ。 本当に落ちてしまう人も中にはいるだろう。 特に、急に心が動きだしてしまう人は。 ふと、何かの声につられて簡単に移動してしまったりするのだ。 先日、あるイベントで、絵描きの友人が似顔絵屋を出していたので描いてもらった。 家族3人の絵である。 何というか、「描く」という動きも含めた似顔絵屋さんで、彼がクレヨンを狂気のようにバリバリと使って、ふーふー言いながら絵を描き始めたので、子どもがそれを見て、えうえうと泣きだしてしまった。 ごめんねーと慌てたように言いながらも、やはり彼はバリバリと描くのだった。 きっと、パフォーマンスではなくて本当にそうなってしまうのだろう。 仕上がった絵はとても穏やかだった。

ライブのお知らせ

イメージ
5~6月前半のライブをお知らせします。 ぜひ来て下さいね。 どうぞよろしくお願いします。 急速にリハビリを試みつつある今日この頃。 リハビリ…というと、足を運ぶお客様としては、あれ?と思うかも知れませんが、技術が落ちている(もともと高いとは思ってないけど)という意味ではないですよ。 あくまで精神的な話です。 さて最近は、聴くほうが楽しくて、新しい音楽を聴いたり、昔聴いていたCDを改めて引っ張り出して、何やら再発見したりしている。 Sivuca - Sivuca HƯƠNG "HOA THƠM BƯỚM LƯỢN" John Tavener - Funeral Canticle (The Tree of Life) Pearl Jam - Live on two legs "Black" Jaipur Kawa Brass Band - Durham Brass Festival 2014 Guinga - Porto da Madama こんなものを聴いたり、欲しいな~と思ったりしている。 早い話がまあ、ただのマニアである。 上から4番目あたりでちょっと安心した方もいるだろう…。 ---■5月27日(金)--- LIVEHOUSE UHU 丸山研二郎&NolenNiu-de-Ossi 2マンライブ --- 出演 --- 丸山研二郎 NolenNiu-de-Ossi (ノレンニゥーデ・オッシ) 開場18:00 開演19:00 入場料 ¥2160 UHU 静岡市葵区七間町9-10 ワイシーシー第ニビルB1 電話 054-253-1418 http://livehouse-uhu.com/ ---■6月5日(日)--- ギャラリー sensenci sensenci20周年記念展覧会「たまご展」内イベント MARUKEN LIVE (たまごとギター・ちょこっとダンス) 14:00~ charge ¥2000 --- 出演 --- 丸山研二郎 ダンスチーム中庭 sensenci20周年記念展覧会「たまご展」 5/8~6/25(土

ドンブラ

イメージ
このところ、ギターが全然手につかない。 その代わり、というわけではないが、義姉が旅行のお土産に買ってきたカザフスタンのドンブラという楽器(…のホントにお土産っぽいやつ)がなぜか手について、毎日弾いている。 チープなナイロン弦が張ってあって、糸巻きも上手く回らないのに、何だか知らないけど楽しく弾けるのだ。 Zakirbek Duyshenbek & Erjan Jamenkeev https://www.youtube.com/watch?v=jOr5RQHXXXk キルギスのコムズという楽器 対 カザフのドンブラ、という動画。上手いのひけらかすなよな~と思って観ていると、最後はちょっと感動してしまう。 2つの楽器の音、とても気持ちがいい。 指をボディにぶつける音が、絶妙に弦の音に混じるところがいいなと思う。 右の人、何となく自分に似ているように思うのは、気のせいだろうか。 遠い親戚かな?

音楽雑記Ⅱ

イメージ
再就職、我が子の誕生、その他いろいろと思うところもあり、少し休憩しようと思っていたらば、もう約1年半が経ってしまった。 説明なく、突如としてブログを書かなくなったので、もしご心配になった方がいらっしゃったら、大変申し訳ありません。 いちいち「書かない」と宣言するのも、何やら自意識過剰な気がして、結局のところ、パタリとやめた形になってしまいました。 最近になって、少し余裕が出て来た、というよりは、新しい生活を自分から作っていかなくては、という気持ちになり、また、たわいもない文章を書きつけてみようと思い始めました。 以前のページに続けてもよかったのですが、かえってみっともない跡を残すかと思い、新しく「音楽雑記Ⅱ」としてブログを立ち上げるものとします。 おそらく更新頻度はずっと下がりますが、変わらず、お付き合いいただければ幸いです。 -------------------- さて、この1年半の間に、我が家には新しい家族が出来ました。 今は8ヶ月になる女の子です。 毎日、声も高らかにキャーキャー言って、ドンデケドンデケ動いております。 早くもおてんば娘の予感です。 そして、昨年から少しずつ取り組んでいたアルバム「空の灯」がついに完成しました。 僕以外に、13人+1赤ちゃん(うちの子じゃないよ)が、いろいろなパートで参加してくれて、今までの自分のアルバムにはなかった、「大きな」雰囲気を作り出すことができました。 正式には6月5日発売です(ライブ会場などでは、それまでに販売開始します)。 これは「オフィス・サンビーニャ」というワールドミュージック専門のレーベルからリリースしていただけることになり、すでにアマゾンや、タワーレコード、サンビーニャのウェブサイトに情報が上がっております。 ぜひご予約ください。 「空の灯」 丸山研二郎 + 空の灯音楽隊 1、もえたつもの 2、春 3、午後 4、空の灯~カリヨン~ 5、時 6、レンガ祭 7、星 8、こんな景色は 丸山研二郎 G.Vo.harp/加瀬澤彩友美 Vo./原口朋丈 和太鼓 Per./渡辺真由子 Pf.Key./中司和芳 Ba./荒井豊 hammer dulcimer/黒川浩和 Cho./てづかあい Cho.Vo./misa